“有名ホテル”や“あの日本酒”も60周年

上村キャスター:
ホテルの建設ラッシュも1964年です。「ホテルニューオータニ」「東京プリンスホテル」「羽田東急ホテル」が出来たのもこのときです。

しかし、東京オリンピックもあり、競技場建設と重なり人手不足となりましたが、“工期短縮”をするために「ユニットバス」も誕生しました。“短縮工法”で工期が10分の1になったそうで、ホテルニューオータニ(1044室)が約3か月半で完了したということでした。

現在のバスルームは約9割がユニットバスだそうですが、最新のユニットバスは浴槽や床などを“自動洗浄”するものもあるそうです。

さらに、日本酒の「ワンカップ大関」も60周年となります。1964年の東京オリンピックが始まる日に合わせて発売されたそうですが、大会を観戦するときに“どこでも手軽に”飲めるようにと作られました。

ラベルには「SAKE」や「One CUP OZEKI」など英語で書かれていますが、そもそも、この「ワンカップ大関」は外国人に向けて誕生したそうなんです。それが今でもこの形として残っています。

最後にもう一つ、海外旅行も60周年なんです。

敗戦後、海外渡航は仕事や留学に限定されていましたが、1964年に「観光渡航の自由化」がされました。

しかし、当時は旅行費用がとても高く、4月10日から始まった、「ジャルパック ヨーロッパ16日間コース」67万5000円でした。

当時の大卒・国家公務員の初任給が1万9100円だったので、今で言うと約700万円くらいになります。写真を見ると、スーツを着ている人や着物を着ている女性がいます。

海外に行くことがとても“特別”ということもわかります。