本が電子書籍化して、街の書店が街から消えていく時代に、書店はどうあるべきか…? そんな座談会が、広島市内で開催されました。

中国経済産業局が主催するこの座談会には、書店の関係者およそ20人が参加しました。

自分でケータイ小説を書いているというアイドルや生まれた時から本に囲まれて育った書店経営者など本好きの5人が登壇し、書店で本と出会う意味などについて意見を交わしました。
オタフクホールディングス 佐々木茂喜社長
「よくあったのが、自分が悩んでたり、テーマにしている思いを持って本屋に行くと、ふとして開いたページの中に答えがあったりするんですよ」
STU48 迫姫華さん
「(書店に)ポップとかそういう先ほどの感想文とかがあると、気になるなって思う内容が、すごく感じる時があるので」
啓文社 手塚淳三社長
「世の中を映し出す一つの場が、書店なんではないだろうかという風に思ってまして…」

全国的に書店数が減る中、中国地方では、書店のない自治体の割合も増えています。
中国経済産業局 實國慎一局長
「本屋っていうのは、地域に住んでる人たちが、安心して地域で過ごすための基盤みたいなこのパーツ、ピースになるんではないかと(考えている)」
中国経産局では、書店を地域の活性化に欠かせない存在だと考え、プロジェクトチームを立ち上げて、書店のない自治体を減らそうと取り組んでいます。