■癒してくれたのは「時間」

喫茶 時薬 店主 後藤はるなさん:
最終的に癒してくれたのは長い長い療養をかけた時間でした。最初は「早く学校に戻らなきゃいけない」という風にみんなで焦っていたんですけど、家族も含め「一緒にゆっくり直していこうね」という風に変えていってくれたので。

そして病気を克服し専門学校などに進学。栄養士と調理師の免許を取得したのです。


喫茶店の名前でもある「時薬」には困難を抱えていても時間が「薬」となり解決に導いてくれるという意味が込められています。

喫茶 時薬 店主 後藤はるなさん:
私の本当に人生そのもののお店です。長い時間の中で本当に少しずつ体や心が治ってきました。なので私にとって時間というのは本当に大切なもので「時薬」という店名にしました。


共に闘病生活を支えてきた家族にとっても、お店のオープンは喜びでした。


はるなさんの父親 深澤重仁さん:
妻も娘はるなと話し合いを重ねたり苦しんだりそういった姿をよく見ました。その娘がああいう形で苦しんでいる方々に少しでも力になって、何か新しい道とか光が見えてくれたら本当に嬉しいと思います。

喫茶 時薬 店主 後藤はるなさん:
ここにくれば忙しいことも忘れたりとか、悩みもちょっと忘れてしまえるような、ゆっくりできるような時間を過ごせる そんなお店にしたくて落ち着けるような空間づくりを目指しています。


100年の時を超えた蔵は「新たな形」で心地のよい時間を刻んでいきます。