TBSシドニー通信員で、沖縄国際大学の特別研究員も務めるなど沖縄とオーストラリアにゆかりがある飯島浩樹さんが那覇市で先月講演し、オーストラリアの経済界で沖縄の企業が成功するためのヒントを語りました。

TBSシドニー通信員の飯島浩樹さんは、沖縄の伝統や文化を現地で発信する「豪州かりゆし会」を立ち上げ、イベント企画などを行って沖縄とオーストラリアの架け橋となる活動をしています。




講演会には経営者や海外に興味のある人など約30人が参加し、オーストラリア経済の中で沖縄の企業が進出するヒントや成功事例などがあげられました。

一例として、ブリスベンの祭り会場でタコ焼きを出店したところ、6時間で180万円を売り上げたといった事例を紹介し日本の強みは飲食サービスのレベルの高さ、きめ細かやかさだと強調しました。

日本食の人気をリポートする飯島通信員


また飯島さんは、沖縄とオーストラリアの“近さ”を感じさせる話題の1つとして、沖縄の港川人とオーストラリアの先住民であるアボリジナルは特徴が類似していることが分かった、という近年のDNA研究を紹介しました。

飯島さんによると、マレー半島の周辺とオーストラリアがかつて陸続きだったころに、オーストラリアに渡った人々と、琉球列島に渡った港川人がいたと考えられているということです。

参加した人たちは、メモをとりながら県内企業が海外で通用するにはどうすればよいか考えている様子でした。