日本で購入したPlayStation5やiPhoneを中国本土で転売し、その差額で儲けるという状況があることがわかりました。日本では、iPhoneは、比較的安く販売されていて、中国よりも3万円ほど安く売られているということです。円安の影響などスタジオで見ていきます。

■日本のiPhoneは安い? 中国では価格の“逆転現象”も

上村彩子キャスター:
中国人のいわゆる“転売ヤー”と呼ばれる人たちが、日本で購入したPlayStation5やiPhoneを中国本土で転売し、その差額で儲けるという状況があることがわかりました。このことによって、新品よりも中古品の方が高くなるという逆転現象が起きています。


日本ではiPhone13の新品が11万7800円から売られていますが、中古(新古品)でも15万円を超えて取引されている状況があります。そしてPlayStation5は、日本では新品が5万5000円ほどですが、中国ではフリマアプリで、中古(新古品)が約9万円で売られているという状況です。

国によってiPhoneの値段はそんなに違うのでしょうか。


「iPhone_13_Pro_Max 1TB」の場合、日本では新品が▼23万4800円で売られています。ちなみにこの値段、7月に既に4万円値上げしたばかりのものになるのですが、他の国の価格はというと、

▼アメリカ…約23万256円
▼イギリス…約25万6447円
▼中国…約26万8556円
▼ブラジル…約42万3904円

国によってばらつきがあることがわかります。

日本は比較的安く販売されていて、中国よりも3万円ほど安く売られているというわけです。

■止まらない円安 この先どうなる? 

ホラン千秋キャスター:
円安の影響というのは、日々伝えられているわけなんですけれども、この円安、今年の末に160円台、来年の末に180円台までいく、というような見方もあるんですが、森永さんはどう見てらっしゃいますか?

獨協大学経済学部 森永卓郎教授:
来年早々ぐらいまでは円安が続いて、150円台から160円近くまではいく可能性が十分あると思ってるんですけれども、アメリカが相当金利を引き上げないと、今のインフレを抑えられないので、来年は一転して急激な円高に向かうと私は見ています。アメリカは景気が失速すると金利を下げないといけないので、そうすると金利差が縮小して、また円高に向かうと思います。

ホランキャスター:
この金利、アメリカの中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会は「そのまま高い水準で維持しますよ」というふうに言ってますけども。

森永教授:
今、アメリカの消費者物価指数って8.5%なんですけど、それを2%まで下げるとFRBの議長が言ってるんですね。それをやるためには相当厳しい金利引き上げをしなければいけないので、短期金利は6%を超えるような状況になっていく可能性が十分あると思ってます。

井上貴博キャスター:
一方で、日本は何も打つ手がないわけですね今は。

森永教授:
為替市場に介入すれば、膨大な為替差益を日本政府は得られるんです。数十兆円取れるんですよ。だけど、アメリカの顔色をうかがって介入もできないっていうのが今の実態だと思います。