51人の“裏金議員” 公認すれば“比例復活”も

井上貴博キャスター:
TBS報道局の岩田夏弥政治部長によると、衆議院選挙に向けての不安材料と期待材料があるそうです。

不安材料としては、方針転換の“がっかり感”、裏金議員の公認問題、旧統一教会との関係性です。

期待できる材料としては、“ご祝儀相場”、野党側の候補者の調整難航、安倍路線からの転換です。

「安倍路線からの転換」では、プラスにとる人もいれば、マイナスにとる人もいます。

また、「ご祝儀相場」とありますが、言ってることとやっていることがあれだけつまずくと、ご祝儀と言っている場合でもない気もします。

TBS報道局 岩田夏弥 政治部長:
石破氏の判断のそれぞれがプラスの面になる部分もあれば、マイナスの面になる部分もあります。どちらに大きく出るのかですよね。

“裏金議員”の公認問題ですが、自民党の調査によると、“不記載”の衆院議員は2022年までの5年間で計51人とされています。今度の選挙で引退すると言われている人もいます。

公認されないと、小選挙区比例代表並立制という現在の制度の中で、比例名簿に名前が載らなくなります。

小選挙区で落選してしまうと比例復活ができなくなり、1人1人にとっては大問題なんです。なので、公認が出るのかどうか、本当に気にしていると思います。

ホラン千秋キャスター:
51人の中に著名な人もいますが、全国的に顔と名前が一致するわけではない人もいますよね。

TBS報道局 岩田夏弥 政治部長:
そうなると比例名簿に載せてもらって、仮に小選挙区で負けても復活できるチャンスがあるのは、当事者にとって全然違う状況になりますよね。

井上キャスター:
そもそも、「比例復活」があることに疑問を抱きます。

TBS報道局 岩田夏弥 政治部長:
毎回、「おかしいんじゃないか」「小選挙区で落選した人がなぜ議員になるんだ」と、ずっと議論されていますよね。

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<プロフィール>
岩田夏弥
TBS報道局政治部長 元官邸キャップ
小渕総理以来、主に政治取材を担当