10月1日に召集された臨時国会で、自民党の石破総裁が第102代総理大臣に指名されました。夜には石破新内閣が発足します。(10月1日「Nスタ」午後5時50分すぎの放送より)
石破内閣まもなく発足へ 野党は「解散」めぐり猛反発

10月1日に召集された臨時国会で、自民党の石破総裁が第102代総理大臣に指名されました。夜には石破新内閣が発足します。
額賀福志郎衆院議長
「本院において、内閣総理大臣に指名することに決まりました」
国会で総理大臣に選出されたその瞬間、笑顔はありませんでした。
各党への挨拶回りを行い、向かった先は総理官邸。早速、組閣に着手しました。
林芳正官房長官
「閣僚名簿を発表します」
13人が初入閣となる石破政権がまもなく誕生しますが、野党は石破氏の「ある方針」に猛反発しています。
小川淳也幹事長 衆院本会議
「まさに有言不実行、言行不一致。ここに至ってはもはや嘘つきのそしりすら免れないのではありませんか」
午後1時すぎから行われた、総理指名選挙を行う衆議院本会議。国会の会期を決める冒頭は“異例”とも言える野党の厳しい反対討論から始まりました。

立憲民主党 小川淳也幹事長
「国民の判断材料を提供することが新総裁の責任、本当のやり取りは予算委員会である。これはあなた自身の言葉ではありませんか。言行不一致、嘘つきのそしりすら免れない」
野党が反発する理由。それは総裁選を戦っている時の石破氏の発言にあります。

石破茂氏(今年8月)
「全閣僚出席型の予算委員会、そういうものを一通りやって、この政権は何を考えているのか、何を目指そうとしているのかということが国民の皆様方に示せた段階で、可能な限り早く信を問いたい」
これまで衆議院選挙を行う前に、野党と国会で論戦を交わす重要性を強調していた石破氏。ところが、きのう、この方針を修正し、自民党新総裁としての会見の場で、10月27日に衆院総選挙を行うと表明したのです。
9日に衆議院を解散することを念頭に、与党側は臨時国会の会期を9日間と提案しましたが、野党は“言行不一致だ”と強く反発。総理指名選挙も荒れ模様となりました。
額賀福志郎衆院議長
「本院において、内閣総理大臣に指名することに決まりました」
指名の瞬間も険しい表情のままでした。その後、各党への挨拶回りでは。

立憲民主党 野田佳彦代表
「臨時国会は会期延長もできるので、是非いい議論をしましょう」
石破茂新総理
「いい議論をしましょう」
と野党から指摘される場面も。