乳幼児を預かる保育園でも、遊具が使えないことで困り果てています。
浦添市内間にある「ささのは保育園」は0歳~2歳の園児を22人預かる小規模保育園ですが…
▽ささのは保育園・前田彰子 園長
「大きい園庭がないので、子どもたちの身体を動かすために、晴れた日にはほぼ毎日公園に行っていますね。今はちょっと遊具が使えないので、不便さを感じています」

日々の保育に大切な場を提供していた公園。遊具が使えない現在は、芝生でのボール遊びや、散歩、セミ取りなど、他の遊びでやりくりしています。
遊具が使用できなくなった背景に何があったのか。取材を進めると、悩ましい事情が見えてきました。宮城恵介記者はこう解説します。
▽宮城恵介記者
ー浦添市では今から10年前の2014年、飲食店に設置されていた屋外遊具から、当時7歳の男の子が転落する事故があり、男の子には重い障害が残りました。その後男の子の家族は、飲食店を相手に、遊具の安全性などを問う裁判を起こしました。
そして去年11月、裁判所は、男の子が遊具から転落した場所の安全対策が不十分だったなどとして家族の主張を一部認め、飲食店の運営会社に約4千万円を支払うよう命じました。(高裁で控訴審継続中)