勢いに乗った東洋大姫路 タイブレークで6点を奪う
こうなると勢いは東洋大姫路に。タイブレークに突入した10回、今度は足で流れを引き寄せます。ノーアウト1塁、2塁から始まるタイブレーク。6番高畑選手が、3塁前へ送りバントを試みると、フォースアウトを狙って投手は3塁へボールを送りますが、代走で出場したセカンドランナーの村上耀大選手が俊足と素早いスライディングを見せてサードセーフとなり、ノーアウト満塁とチャンスを広げます。
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ここで、7番でキャッチャーの桒原選手が高めの変化球を積極的にたたいてレフト前への2点タイムリーヒットを放ちます。「6回のピンチで、キャッチャーとして、阪下投手に対して落ち着いたリードができなかった。ここは、何としても自分の一打で取り返したかった」と語った桒原選手の気迫の一打で6対4と逆転に成功します。7回途中から粘り強い投球を見せて、ピンチをしのいでいた神戸国際大附属の橋本大智投手ですが、この回は東洋大姫路の勢いを止めることができませんでした。さらに東洋大姫路は、1番渡邊拓雲選手の犠牲フライで3点差となる貴重な7点目を奪うと、2アウト満塁から3番見村昊成選手が、あわやホームランかという走者一掃のタイムリースリーベースヒットを放ち、この回一挙6点を奪って勝負を決定づけました。
10回裏の神戸国際大附属の反撃も、阪下投手がきっちりと迎えた東洋大姫路。10対4で難敵を下して決勝進出を決め、履正社を日本一に導いた岡田龍生監督が2022年の4月に就任してから初めての近畿大会への出場権を手にしました。














