祈祷の申し込みを受け契約を結んだ際に契約の解除に関する事項が記載された書類を交付しなかったとして、山形県と福島県の僧侶3人が逮捕されました。
3人は被害者からおよそ1000万円を集めていました。
特定商取引法違反の疑いで逮捕されたのは、酒田市の宗教法人の管長の男(69)ら3人です。
警察によりますと男ら3人はおととし6月ごろから今年4月ごろまでの間、個人の悩みなどを受け付ける出張相談会で、岩手県や宮城県などに住む5人から祈祷の申し込みを受け契約を結んだ際に、法律で定められている契約の解除に関する事項などを記載した書類を交付しなかった疑いが持たれています。
今年2月に被害者の男性から「多額の祈祷代を渡しているが、契約解除に関する書類が交付されない」などと警察に相談があり、捜査が続けられていました。
警察は捜査に支障が出るとして3人の認否を明らかにしていません。
警察によりますと3人は被害者の5人から祈祷料としてあわせておよそ1000万円を集めたほか、これまでに東北地方を中心に330人以上から4億円以上集めているということです。
警察は詐欺容疑も視野に余罪も含めて捜査を続けています。