発達を維持する条件は…「海面水温」
現時点の予想では、九州・奄美地方なども風が強まる恐れがあります。沖縄本島の西側で動きが鈍くなるときには、中心気圧は980hPa~994hPaと、勢力を弱める見込みです。
ただ、進路によっては勢力をここまで落とさない可能性もあります。
発達を維持するにはいくつか条件があります。その1つが「海面水温」です。

海面水温27℃以上の海の上を通ると、台風としての勢力を維持するほか、日本に影響を与える可能性が高いルートは、予報円の最も東側を通るルートです。
沖縄本島(那覇)に近づくと、海面水温が1℃高い28℃位のエリアをやや長く通ります。
その場合は、予報円の真ん中を通った場合より、エネルギーを得やすくなるほか、接近もします。
東シナ海上空には現在、乾燥空気のエリアもあるため、発達の「ピーク」は越える可能性が高いですが、念のため今後の進路だけでなく、どれだけ勢力を維持して北上するのか?などの情報にも注意してください。