58人が死亡、5人が行方不明となっている御嶽山の噴火災害から10年となった27日、山頂には、遺族や噴火当時に山にいた人などが訪れ、犠牲者を悼みました。

雨も降るなか時折すっきりと頂も姿を見せた御嶽山。花束などを持った登山者たちが、頂を目指しました。

なかには、噴火当時頂上周辺で被災した人の姿もありました。

噴火当時、八丁ダルミで噴火にあった男性は、「噴火の時はここにいて火口の様子などを見ていて何が起きたからわからなかった。助けられたという思いが強いので毎年こうやって来ています」と話していました。

同じ八丁ダルミで噴火にあった男性は、「(ここに来て)10年経ったんだと実感が湧いた。自分は運が良かっただけ」と振り返りました。

27日は、登山者が山頂近くの慰霊碑で花束などを手向けて犠牲者を悼みました。

福井県からの登山者:「亡くなられた方が亡くなる前最後にどんな景色を見ていたのかなとか、苦しくなかったのかなとか…辛いですね、同じ山を登る人にとっては」

そして、噴火発生時刻に合わせて山頂では、亡くなった58人を思い、58回の鐘の音を響かせながら追悼の祈りを捧げました。

山頂で被災し友人を亡くした水野育雄さん:
「なんで私だけが生き延びちゃったのかという思いはずっとありました。逆に生かされたのだから世のため人のために…」

弟・啓二さんを亡くした寄能孝志さん:
「弟のことをずっと考えたりして感情の波があるというか今になっても涙が出てくるときがあります」