27日に投開票を迎える自民党総裁選挙について、JNNが最終盤の情勢を探ったところ、石破氏・高市氏・小泉氏の3人が激しく争い、このうちの2人が決選投票に進むのが確実なことがわかりました。(9月26日「Nスタ」午後4時50分ごろの放送より)
総裁選 上位3人熾烈な争い 陣営の「引きはがし」も激化

過去最多の9人が立候補し、「誰が勝つのかわからない」と言われてきた今回の総裁選。現段階で、3人にまで、ほぼ絞り込まれたことがJNNの取材でわかりました。それは…
自民党 石破茂 元幹事長(67)
「私、石破茂は真実を語る。真実を持って勇気を持って語る自民党を作ります」
自民党 高市早苗 経済安保担当大臣(63)
「一歩一歩前進できることを私は体感しています」
自民党 小泉進次郎 元環境大臣(43)
「最後まで投票箱が閉まるまで分からないのが選挙ですから」

石破氏・高市氏・小泉氏の3人です。

全体の半数を占める議員票について、JNNの取材では小泉氏が60人前後の支持を固め、トップに立っています。これに小林氏と林氏が40人を超える議員票を固めて追う展開です。
また、茂木幹事長は40人前後の票を、石破元幹事長、高市経済安保担当大臣は35人前後の票をそれぞれ固めました。
一方で、河野デジタル大臣は25人前後、上川外務大臣、加藤元官房長官は20人台と伸び悩んでいます。
ただ、まだおよそ40人の議員が投票行動を明らかにしておらず、各陣営による“引きはがし”の動きも続いています。
次に同じく全体の半数の票を占める地方票について。JNNの自民党支持層に対する直近の世論調査では、小泉氏、石破氏、高市氏が上位に入っています。
各都道府県連に対する取材では、石破氏は地元・鳥取や東京など、全国的に優位に立っています。
小泉氏も神奈川などで、高市氏も奈良を中心とした関西圏で支持を広げていて、地方票もこの3人を軸とした争いとなっています。
こうした中で迎えた選挙戦最終日、候補者は26日も活発な動きを見せています。
26日午後、東京都内での街頭演説と、商店街の練り歩きを行った石破元幹事長。その後、向かったのは自民党・二階元幹事長のもとです。さらに、菅前総理の事務所を訪れたのに加え、麻生副総裁とも面会する予定で、自民党重鎮への挨拶回りを続けています。
一方、小泉元環境大臣は、電話や面会などで議員1人1人に支持を訴えていて、こちらも二階元幹事長のもとを訪ねました。
小泉元環境大臣
「1人でも多くの方に誠心誠意お願いをする、当たり前の事だと思います(Q.ご支援のお願いを?)選挙っていうのはそういうもんです」
高市経済安保担当大臣は、26日も議員宿舎にこもって議員に支持を訴える電話かけを行いました。

現状では、いずれの候補も議員票・地方票あわせて過半数を獲得できる見通しは立っておらず、石破氏・高市氏・小泉氏の3人のうち、2人による決選投票にもつれこむのが確実な情勢です。
こうした中、石破氏だけでなく、小泉氏や高市氏の陣営幹部も25日までに麻生副総裁と面会していて、派閥のトップや大物議員からまとまった支持をとりつけようとする狙いが見え隠れします。
総裁選候補者の1人
「票集めで結局みんな派閥に頼っているじゃないか」
選挙戦最終盤、決選投票をにらんだ動きが激しさを増しています。