「生きた人の生きたお話で聞いていただいた方が、分かり合えるかな」
災害の恐ろしさと備えの大切さを子どもたちに伝えたい。その思いから加古さんは、10年ほど前から語り部を続けています。
自分の体験を語り、質問を受け付ける「双方向」の授業は教科書よりも現実味をもって伝えられると考えています。

(加古美恵子さん)
「(子どもたちが)『加古さんの話を聞いて真剣に考えました』とか、今度自分たちがそういう局面になったとき、この子たちが生き延びてくれる一助にはなっているかな」
26日の授業でも、子どもたちからの質問が相次ぎました。

(小学4年生)
「実際に経験した人の話を聞くとより伝わりやすかった」
「もっと過去の“災難だった”“激しかった”ことを聞いてみたい」
20年ほど前の授業には、10人いた語り部ですが、65年の節目に参加できたのは4人だけ。
体験者が高齢化する中で、次の世代にどう語り継ぐのか…課題は浮き彫りになっています。

(加古美恵子さん)
「生きた人の生きたお話で聞いていただいた方が、子どもたちも分かり合えるかなと思って、高齢に鞭を打って来ようと思う」