◆「博多駅前のビル内で水死」の衝撃
「都市型水害」という言葉が世に知られたのは、福岡市の博多駅周辺で1999年に起きた水害でした。福岡市では1時間に79.5ミリの雨が降り、あふれた雨水は、階段から地下街に流れ込み、博多駅周辺や天神地区で、延べ8万9000平方メートルの地下施設が浸水しました。
博多駅前のビルでは地下1階の店舗が水没。ドアの隙間からの浸水に気付いた時には、水圧でドアが開かなくなっていました。ビルの地下1階で溺死する人が出る、というショッキングな災害は、豪雨による氾濫(はんらん)という今までの水害のイメージを覆しました。














