「団体の活動に対して絶望」男が話した盗撮の動機とは

検察側や弁護側によると、男が加入していたのは、次世代のリーダー育成を目的とした団体の活動でした。

男は高校1年生のころから、この団体に所属。ライフワークとして活動していました。事件当時、協会では「理事」を務めていて、「指導者」の立場で研修に参加していました。

研修には、小学生から大学生など幅広い年代が参加していて、男は、捜査段階で、浴場で盗撮をすれば小中学生の体が写ることは分かっていたと供述していたといいます。

8月28日の公判で行われた被告人質問。男は犯行の動機について、「盗撮をすれば、協会の活動も、自分の人生も終わらせられると思った」などと話しました。

弁護側:特定の女性を盗撮しようとした?
男:いいえ
弁護側:小さい女の子に性的な関心は?
男:いいえ
弁護側:盗撮データはどうするつもりだった?
男:どうするつもりもなかった
弁護側:犯行の原因は?
男:協会の活動に「絶望」する中で「自暴自棄」になった
弁護側:自暴自棄でなぜ盗撮を?
男:盗撮でなくても良かったが、協会の活動への絶望から逃れるために
弁護側:違法行為でなぜ盗撮?
男:自暴自棄のとき、知人から盗撮のカメラのことを聞いた。小型の中に技術があって盗撮カメラにも興味を持った。盗撮をすれば、協会の活動も自分の人生も終わらせられると思った。