事業推進の背景は激甚化する豪雨災害

都城市が支援する個人宅や事業所での雨水貯留タンクの設置。
こうした事業を進める背景にあるのが、近年、激甚化する豪雨災害です。

おととしの台風14号で、都城市では、雨の量に対して排水が追い付かずに道路や建物が浸水してしまう「内水氾濫」が発生。
住宅などあわせて188棟が床上または床下浸水しました。

市は、雨水を一時的にためるために、ダムやため池だけでなく、個人宅でのタンク設置などによる「流域治水」を進めることで被害の軽減につなげたい考えです。

(都城市環境政策課 森 裕之 副課長)
「タンクの容量は100リットルから200リットルくらいが一般的だが、各家庭で広まっていくことで、大きなダムということで効果を発揮できるのでは」

市によりますと、タンクの設置補助の申し込みは今年4月の事業開始から24日までに53件入っていて、今後、タンクの設置の推進とともに、市民の防災意識向上にもつなげたいとしています。

(都城市環境政策課 森 裕之 副課長)
「激甚化する災害を少しでも最小限に抑えられるように、そういった効果を期待するところで、都城市内で広まっていってほしい」

※MRTテレビ「Check!」9月25日(水)放送分から