「誤った信号が送られたか」
日本大学 綱島均特任教授:
「信号が正常に送られなく、列車を開放するという信号が誤って出て、それに応じて連結機が開放動作を行ってしまった可能性が考えられる」

JR東日本によりますと、新幹線車両の連結と分離は、時速5キロ以下にならないとできません。当時、時速315キロで走行していた東北新幹線。JR東日本は人為的なミスではないと話します。

JR東日本 高岡崇東北本部長:
「人為的に何か分離の操作をしたわけでないし、例えしたとしても分離される状態ではない。システムについて連結の段階で運転手も車掌も特に異常はなかったということまでは分かっている」
綱島特任教授は、仮に電気的なトラブルだった場合、詳しい原因究明には時間がかかると予想します。

日本大学 綱島均特任教授:
「ノイズ(異常な信号)が誤動作の原因だった場合は、同じノイズを発生させて、(同様の)現象が確認できればいいが、できないケースの方が多い」
また、現在走行している新幹線で今後、同様のトラブルが起きる可能性については…。

日本大学 綱島均特任教授:
「こういうことが起こる可能性がゼロかと言われると、分からない現時点ではゼロではないかもしれませんが、非常にまれな事故だと思います。新たに対策を追加するのであれば、トラブルが起こっても、開放動作ができないような更なる物理的な対策を講じることなどが大切」