石垣島に住む台湾出身者やその親族などが集まり、無病息災を祈願する神事が石垣市で行われました。
「土地公祭(とちこうさい)」と呼ばれるこの神事は、台湾で広く信仰されている神様「福徳正神」に商売繁盛や無病息災を祈願するもので、石垣島で暮らす台湾出身者やその2世、3世などが毎年旧暦の8月15日前後に行っています。

神事はこれまで石垣市名蔵の「名蔵御嶽」で行われていましたが、ことしは建築資材を台湾から取り寄せ、関係者が石垣市登野城に完成させた「福徳廟」で行われました。

会場には豚2頭や果物、台湾料理などがテーブルいっぱいに供えられ、「炉主(ローツー)」と呼ばれる神事を取り仕切る責任者の女性が先頭に立って祈りを捧げ、参加者も次々と台湾独特の長い線香を焚いたり神様が使うお金を燃やして商売繁盛や無病息災を祈りました。

石垣島は台湾からの移住者が多く、この神事は最初の移住者によって戦前から行われているということで、ことしは台湾からの親族なども参加して熱心に祈りを捧げていました。