アルツハイマー病の新しい治療薬「レカネマブ」
厚生労働省によりますと認知症を患っているのは現在、65歳以上の8人に1人。
2040年には6.7人に1人になると推計されています。

こうした中、画期的な薬が登場しました。
高鍋町の海老原総合病院。
今年2月から宮崎県内で初めてアルツハイマー病の新しい治療薬「レカネマブ」の投与を始めました。


(アルツハイマー病患者の夫)
「もう、うれしかった。打てるといわれた時には。結婚してから65年になるんですよ。今まで苦労してきたんだから、(治療を)やろうと言ってから今まできている」


アルツハイマー病は、認知症のうち6割以上を占める病気で、脳内に「アミロイドβ」や「タウ」と呼ばれるタンパク質が蓄積し、神経細胞が減っていくのが原因と考えられています。
「レカネマブ」は、「アミロイドβ」を取り除く国内初の薬で、厚生労働省が、去年、国内使用を承認しました。


(海老原総合病院・神経内科専門医 望月仁志副院長)
「病状の進行が本来のスピードよりも1.5倍ぐらいのペースに遅れるというふうなことが研究でわかっています。実際にはちょっと良くなる人もいるし、あまり効かない人もいる」
(記者)
「(症状が)治るわけではない?」
(海老原総合病院・神経内科専門医 望月仁志副院長)
「今の時点では治るわけではないです」
