富士山は9月10日に閉山し、大勢の登山者が訪れるおよそ2か月の夏山シーズンが終了しました。

今年から富士山にある4つの登山道のうち、例年およそ6割が集中する山梨県側の吉田ルートではオーバーツーリズム対策として、今年初めて登山者規制を実施。
富士登山はどのように変わったのかデータで検証します。

登山者数は減少傾向でピークの半分に
地元の富士吉田市は夏山シーズン中(7月1日~9月10日)に6合目の2カ所で24時間登山者数をカウントしていています。
今年は主に5合目から登山を開始する人が通過する安全指導センター前が12万5287人(昨年比-2万7513人)。

吉田ルートでこの15年、登山者数が最も多かったのは2010年(平成22年)の25万9658人で、富士吉田市によるとこの年が過去最多。
登山者数は台風など天候の影響を受けるため年により増減があるものの、この2010年をピークに登山者数は減少傾向です。
世界遺産登録に沸いた2013年も23万2682人、コロナ禍前の2019年も17万7724人で、ピークの7割弱。
今年2024年は12万5287人で、ピークの2010年と比べるとおよそ半数にとどまります
(※2013年以前は統計が7月1日から8月31日、それ以降は9月10までの数字)