「週休3日制」収入は?不公平感は?
藤森祥平キャスター:
これは皆さん、立場によって違う考え方があると思いますが、どうですか?
小川彩佳キャスター:
この番組は月曜から金曜までの放送のうち、私は月曜から木曜までが担当ですが、先日、水曜日が放送休止だった日がありました。それによって月火と木金の週がありました。そのときに感じたのは、水曜と土日が休みだと、毎日が『昨日休みだったから頑張ろう』と『明日休みだから頑張ろう』という気持ちになるので、モチベーションが上がるなって思いました。
藤森祥平キャスター:
そんな違いがあったんだ。
小川彩佳キャスター:
トラウデンさんは、週休何日っていうサイクルじゃないですよね?

トラウデン直美さん:
そうですね、本当に不定期というかバラバラで入っています。確かにガーッて仕事がいっぱい詰まって入っちゃってると、どうにも『まだ頑張らなきゃ、まだ頑張らなきゃ』ってなって、だんだん頑張れなくなってしまいます。
小川彩佳キャスター:
疲弊していくっていう?
トラウデン直美さん:
はい。なのでちょっと前から、マネージャーさんと相談してしっかり定期的に休みを取れるように『このぐらいのペース大丈夫ですか?』っていうのをお互いにやり取りしながら、スケジュール入れてもらうようにしたら、すごく毎回毎回、一つ一つにやる気が前よりアップしたなっていう感覚はありますね。

藤森祥平キャスター:
私もちょっと迷っちゃいました。やっぱり稼げるんだったら稼ぎたいって正直思うところもありますし、家族のこともあります。給料の面で心配されてる方は多いと思います。ただ、マイナビ転職調べでは、こういうデータがあります。
週休3日になったことによる収入の変化は、実は『上がった』という答えが半分以上なんです。休みが増えた分、そこを副業などに充てて収入を増やしてる人もいるそうなんですね。
経営者の立場から、影山さんはいかがですか?

影山知明さん:
そうなんですよね。僕らの会社でも、実際もう導入をしていまして、1人1人が選べる形になっています。
藤森祥平キャスター:
週休3日でもいいし2日でもいい?
影山知明さん:
なんなら週休1日というのもあって。やはり家族の事情で、子育てだったり介護だったりってことで、週休3日欲しいっていうメンバーもいますし、反対にいま自分が頑張りどきだから週休1日で週6日働きたいっていうメンバーもいます。人生のステージによっても変わっていくってことがありますよね。それらが選べるといいんだろうなと思います。
藤森祥平キャスター:
皆さんそれぞれ給与体系も違う?
影山知明さん:
基本的には週4日にすると、それだけ給料が減ってしまうというのは今、僕らのやり方の現状です。
トラウデン直美さん:
また業種によっても違いますね。営業だったり取引先がっていう方だと、なかなかそうも言ってられないっていう方が多いです。
藤森祥平キャスター:
相手にどうしても合わせなきゃいけないですよね。
小川彩佳キャスター:
属人的かどうかっていうことも関係ありますし。

藤森祥平キャスター:
この週休3日制の課題について、宮城県の介護施設で試験導入した事業所への最新のアンケートがあります。運用中ではあるものの、『課題がある』という声が実は半数を超えています。
主な理由としては、『シフトの調整が難しい』と。具体的には『週休2日制と週休3日制が混在する形になると、どうしても週休2日制の人に“しわ寄せ”がいってしまう』という声ですね。
小川彩佳キャスター:
影山さん、まさにこのシフトの調整という点ではどうですか?
影山知明さん:
これは時間の問題だけじゃない点もあります。週休3日でやる場合に、どうしてもその責任上任せきれないっていうところが出てきてしまうことがあるんです。そうすると週休2日とか週休1日で働いてる人の方に、単なる時間ということではない、その責任の範囲という意味で、仕事を任せざるを得ないっていう局面はやっぱりあるんですね。
加えて言うと、週休3日を認めた分それだけ人を増やせばいいじゃないかって話になってくると思うのですが、一方で、僕らのような中小企業は本当に人手不足が相変わらず深刻な状況でありますから、ちょっとしたその時給の見直しっていう程度だけでは、なかなか人手を増やせないという現実もあって、まだこういう週休3日を大々的には導入できないっていう状況があるように思いますね。

藤森祥平キャスター:
人を増やせない分、仕事の総量を減らすわけにはいかないですもんね。専門家である同志社大学の太田肇教授にお話聞きますと、「日本ではチームでする仕事が多いので、休むと他の人に“しわ寄せ”がいきやすい。みんなで一緒に働くという文化を見直すきっかけに繋がれば」いいんじゃないかと、こういった指摘もあるんですね。
トラウデン直美さん:
以前、週休3日制ではなく副業に関する取材で話を伺いに行ったときに、大企業の50代くらいの方々が空いてる時間に副業として、中小企業であったり地方と情報を共有するという形で、副業されてる方々がいらっしゃいました。そういうことを空いた時間だったり週休3日にしてやっているっていう話を聞いたときに、今だときっと余裕のある大企業とかフレキシブルに選べる企業だけが(週休3日制が)できると思うんですけど、そういう形だったら、中小企業などでも、いい流れができるんじゃないかと、新しい人の流れなども。
そういう50代の方々が、リタイアした後の仕事を探す、移住先を探すみたいなことにも使われていて、それもまたいい形かもしれないなと思いましたね。
藤森祥平キャスター:
今夜も皆さんの声、NEWS DIGアプリから伺っています。この週休3日制について、『導入しないで欲しい』という方が少し多くて39.2%となりました。これ実は年代別でもアンケートをとっていまして、60代・70代となっていきますと、導入しないで欲しいという回答が実は多くなっているという傾向があります。
小川彩佳キャスター:
これは世代による「仕事観」っていうのが絡んでくるんですかね?
影山知明さん:
そうなんです。このアンケート、僕の年代をちょうど境にして、僕より年上の人たちは、むしろ『もっと働きたい』、僕より下の世代は『ちょっと休みたい』っていう声が多いような印象なんですけれども、その背景にやっぱり一つの「勤労観」っていうのがある気がしている。
僕らより上の世代となると、やはり大変だったけど高度経済成長みたいな時代でもあって、働くことの甲斐も感じられて、やって良かったっていう感覚が多分記憶に残ってらっしゃる。ただ、僕らより下の世代になってくると、もう働くこと=つらいこと。なので1日でも、なんなら半日でも、少しでも1時間でも短い方が良いという考え方があるような気がして。
だからそういった世代の方たちに対しても、働くことの面白さとか甲斐みたいなことをどうしたら伝えられるんだろうかっていうことも、何か考えさせられるアンケート結果だなと思いましたね。
小川彩佳キャスター:
そうですね。週休3日が広まるということになりますと、働く側だけじゃなくサービスを受ける側も今まで通りのサービスを受け続けることができなくなるかもしれないですよね。
藤森祥平キャスター:
社会全体の理解っていうのも必要になりますよね














