国頭村奥間で五穀豊穣と無病息災を祈願する大綱引きが6年ぶりに行われ、威勢のいい声が響きました。

2年に一度、旧暦の8月15日に行われる「奥間大綱引き」は400年近い歴史があるとされていて、コロナ禍を挟み17日に6年ぶりに開催されました。

奥間大綱引きの特徴は綱引きを前に行われる提灯行列で、住民たちが手作りの提灯300個あまりを掲げ、南軍と北軍に分かれ按司(あじ)や侍姿の子どもを囲みながら、「サーヤ、サーヤ」とかけ声で威勢をつけました。

奥間区長・大田博信さん
「(準備に)苦労はしましたけど、先輩たちが手取り足取り教えて、なんとか(本番まで)こぎつけて、できたと思います」

その後、雄綱と雌綱あわせて60メートルにもなる大綱にカヌチ棒が入れられ、十五夜の月の下で住民らが一斉に綱を引き合いました。

雨の中熱戦が繰り広げられましたが20分間で勝負はつかず、引き分けとなりました。