(2)敷き布団

マットレスなどそれぞれ気に入ったものや高価なものもあるため直ちに買い換えるのは現実的ではありません。

そこで、体に一番近いところに敷く「敷きパッド」の使用が効果的です。
これも吸湿性にすぐれた綿の素材が適しているということですが、選び方のポイントは生地の表面です。

表面が平面的だと汗をかくと肌に張り付いて不快感を感じるもとになるのでキルティング加工など凹凸のあるもののほうがよいということです。
(3)顔や首の周り
顔や首の周りも涼しく快適に眠る環境づくりには重要。枕カバーを替えるのが効果的です。

夏に最も適している素材は麻。
吸湿性に富んでいて肌触りもよく、しかも丈夫です。

一方、冷感素材のものも商品によって性能には差があるため朝まで快適に眠るためには冷感がどのくらい持続するかで選ぶのがよいとしています。
このほか、シルク素材は高価ではあるものの吸湿性のほか、なめらかな肌触りで心地よく眠れるのではとしています。

(4)寝具の取り扱いもポイント
夏の寝具は選び方以外にも取り扱いも大切になってきます。
湿気がたまっていたり表面が汚れたりしていると不快な環境が作られやすくなります。

山口さんは「枕カバーは毎日でも洗ってほしい」とアドバイスします。敷きパッドは、毎日は洗えなくても一度外して風に当てるなどすれば肌触りはよくなるそうです。山口さんの店、中央寝装では、眠りについて、科学的な視点からのアドバイスもしています。

今週後半の雨で、この暑さは一服するという予想もあります。過ごしやすい季節はすぐそこまで来ているようです。
しっかり眠って、夏の疲れを残さないようにしましょう。