100年前・・・甘酸っぱい恋の物語

粟田さん
「祖母がお寺へいつも参っておりましたからね、私はそこの坊ちゃんに興味を持った。あははは」

今からおよそ100年前。千年さん、恋のお話です。

粟田さん
「その坊ちゃんが自分のうちに帰るとき、『さよなら』ってウインクして帰った。あはは、あそこのヒロシ坊ちゃんは『ちいちゃんが好き』って周りの人は言うんよね。あはは」
小田アナ
「そうだったんじゃないですか、その人に名前はヒロシさんだったんですね。私も浩史っていう名前なんです」
粟田さん
「そうですか。それじゃあなたと私、合うじゃん」
小田アナ
「きっとそうですよね。あはは」

ただ当時は恋愛よりも、家と家をつなぐ為のお見合い結婚が主流の時代。さらに、好きな人へ好意を伝えること自体・・・

粟田さん
「それを表面にあらわすことは、ありゃ不良少女とか、不良青年とか言われた。内心は、あの坊ちゃんが好きだの、お嬢ちゃんが好きだのあった」

ヒロシぼっちゃんへの思いは胸にしまったまま、時は流れたそうです。

小田アナ
「まだまだありますよ。こちらです」
粟田さん
「これよいよ、興味があった」
小田アナ
「森永ミルクキャラメル、ご存じでしたか?」
粟田さん
「このキャラメルっちゅうのはよいよ、興味がありました」

ほどよい甘さで心までも満たされる「森永ミルクキャラメル」が誕生したのも、大正2年。当時は一粒0.5銭。ダイヤモンドが500円の時代ですから、物は知ってても、食べる機会は滅多になかったそうです。

粟田さん
「やっぱり懐かしいね。えへへへ」

長生きの秘訣は、「よく噛んで、食べること」。貴重なお話の数々、ありがとうございました。