「お咎めがあるとしたら俺だけ」県幹部に自らが告発者だと認めたA氏

そして、3つ目の文書。B氏との電話の約2時間後、A氏は県幹部に電話をかけ、自らが告発者だと認めたことが記されている。
A氏「さっきはしらを切ったが、俺がやったからあんまり調べんといて」
県幹部「A局長が一人でやったということですか」
A氏「俺が一人でやってん。それがほんまやから。だからお咎めがあるとしたら俺だけやんな」
県幹部「そのあたりをどう判断するかですが。また、おいおいお聞きするかもしれません」
A氏「ごめんな、こんな時に迷惑かけて。そっとしといてくれたらよかったのに」
斎藤知事の疑惑をA氏はどのような思いで告発したのだろうか。告発の1か月前、県のホームページに掲載されたA氏のメッセージがある。

県民局長メッセージ(2月)
「気がつけば、権力者の周囲には二流、三流のイエスマンが主流を占めている状況に。(中略)そのような組織の腐敗・内部崩壊も外部にはなかなか伝わりにくく、不祥事、事件の発生といった出来事でようやく世間の知るところとなるのです」
告発の4か月後、A氏は、亡くなった。自殺とみられている。














