A氏とB氏の電話のやりとり 県幹部らが質問を指示「告発文はAさんが撒いたんですか」

次に報道特集が入手した2つ目の文書。この聴取の直後に交わされた、A氏とB氏の電話のやりとりだ。
A氏がB氏に電話をかけたとき、B氏は、県幹部ら2人から聴取を受けている最中。
幹部らに通話をスピーカー状態にするよう指示されていた。
A氏
「片山さんが来て、取り調べを受けて、調べていたことがあって、このあいだ、それを文章にまとめたみたいなことをしたんやけど、それがバレて」
B氏
「えっ、Aさんがやったんですか」
A氏
「そうそう。Bちゃんがつながっているんじゃないかと、いろいろ勘ぐっていたから、ちょっと気にしとって」
A氏は、B氏が聞き取りを受けている最中であることを知らなかった。
県幹部らはB氏にA氏への質問を指示する。
※ここより、部長がメモ等で指示した内容をB氏が聴取
B氏「えっ、告発文はAさんが撒いたんですか」
A氏「うん。ここだけの話」
B氏「それって、警察に撒いたんですか?」
A氏「警察と議会とマスコミ」
県幹部らは、さらに協力者がいるのではないかとB氏に質問させる。

B氏「荒ちゃん(荒木 元副知事)も絡んでいるんですか」
A氏「絡んでへん」
B氏「ほかの県民局長も、なんもなく、Aさんだけで?」
A氏「そう、僕単独でやってん。事実上な」
県幹部らが協力者ではないかと疑っていたのは、荒木一聡元副知事。実際はどうなのか。話を聞くと…

荒木一聡 元副知事
「どういう意味で言われたのか、よく分からないけれど、事実無根だし、職員が辛い思いをしているんじゃないか。申し訳ないけど、早く職員が元気でやっていくことが、県庁が元気になることだと思う」