28年ロス五輪では未実施も…
パリ五輪では金メダルという「形あるもの」で結果は示せなかった。今後の五輪でも現在ブレイキンの実施予定はない。それでもShigekixは意外なほど前向き。「可能性が広がるかも」とブレイキンの未来に期待を膨らませる。
Q.去年、ロス五輪ではブレイキンの実施なしと発表がありました。しかし当時Shigekix選手は前向きなコメントを残されていたのが印象深かったのですが、その真意は?
Shigekix:まず、五輪競技に採用される前から、「ブレイキン」というカルチャーが存在していて、その歴史が積み重なり、認知度も人気度も右肩上がりで盛り上がってきました。そんな中パリ五輪で正式種目に決定というところで、すごく追い風を僕たちは受けました。その追い風を受けてそのままパリ五輪の当日を迎えるまでに既にとんでもない盛り上がりを見せて、良い形で大会が行われて、反響もすごくポジティブなものに溢れて。
ロス五輪から外れても、8年後のブリスベン(オーストラリア)では未定で、何もわからない状態です。わからないということは未知数で可能性も秘めているので、ブリスベン五輪までの期間というのは僕たちの新たな挑戦の期間になる。ワクワクしてる人たちを楽しませることに僕たちもワクワクしています。1年前にロス五輪から(ブレイキンが)外れたというニュースを受けたときに、最初僕は「むしろこれチャンスだな」という感情が湧きました。
この先の期間、これはもう僕たちの腕の見せ所だなと素直にそう思いました。
Q.今後ブレイキン界でどういう存在になっていきたいか教えてください。
Shigekix:まずはブレイキンをやっているいちBボーイとしての可能性を広げていきたいです。先頭に立って時代を切り開いていきたい、そういう存在になりたいという気持ちがすごく強いですね。僕はよく「自分の人生に稲妻が走った」と(表現する)。ブレイキンと出会った瞬間稲妻が走って、自分の人生がまるっきり変わるというか、全てブレイキンから学んで、ブレイキンを通していろんなものを見て、それが全て輝いて見える、そんな人生になったというふうにいつも話しています。そういう人をどんどん増やしていきたいというのは常に話していますし、自分がずっと大事にしているビジョン、モットー、 パーパス(目的)として、7歳の時にブレイキンを見て僕が受けた稲妻を1人でも多くの人に走らせたいなと思っています。
その思いのもと、日本全国、世界各地の子どもたちなどにブレイキンの魅力や僕の活動を広げていきたいなと思っています。

















