富山大学付属病院は12日、患者を受け付けるシステムに不具合が発生し、診察や診療ができない状態となっていましたが、午後5時半に復旧しました。診察予約も可能となっています。病院は少なくとも1500人の患者の対応に影響が出たとしています。

富山大学附属病院によりますと、12日午前8時過ぎに、来院の際に診察券を差し込んで再診の受け付けをおこなうシステムが作動せず、ほとんどの診療科で受付や診療ができない状態となりました。

記者「病院のシステムが停止しているということでこちらには張り紙が張られています。張り紙には”このままお帰りください”との文字があります」

システムの不具合に伴い電子カルテも停止。院内は診察を待つ患者で溢れかえりました。

午前9時ごろに病院に来たというこの女性は…。

患者「(病院に)入ったときはコンサート会場みたいだった。玄関から前にすすめなかった」

受付ができず患者には整理券が配られたといいます。

記者「何番でした?」

患者「202番。でももっといた300何番持っている人もいたしね」

患者「先生の手書きの処方箋で書いてもらいました」

およそ3時間待って簡単な診療を受け薬が処方されたということです。

患者「予約が入ってたんで受診に来たんですけど今日は(診療)できないということで」

「仕方がないですよね。だってすべて機械が動かないって言われたらどうもできないから。また改めて予約取り直して連絡しますとおっしゃったので、それを待ってまた来ます」

病院は復旧作業を進め、午後5時半に復旧したということですが、予定していた手術のうち、中止したものが数件あったということです。

病院によりますと、二重化しているシステム機器の対が同時に故障したことが原因で、その確率は年間0.0086%という極めてまれな現象だということです。

サイバー攻撃など外部からの影響は確認されておらず、個人情報の漏えいの可能性はないとしています。

今回のシステムの不具合で予約患者少なくとも約1500人に影響があったということです。