岸田総理×ムハンマド大統領×水木社長の3人で意見交換
この水素製造装置に、まず目をつけたのが日本政府だった。「クリーンなエネルギーを地産地消する水素発電システム」を開発したことが評価され、2014年から補助金などでの支援が始まり、今や企業などとも交渉が進み実用化は目前だ。
そんな中、去年 岸田総理の中東歴訪に水木社長も同行することになった。訪れたのは、アラブ首長国連邦(UAE)。水木社長は、随分と場違いな所に足を踏み入れたと感じていた。
なぜなら気づけば、岸田総理、アラブの石油王としても知られるUAEのムハンマド大統領、そして水木社長の3人で意見を交わしていたからだ。

国王は真剣な眼差しで社長の言葉に耳を傾けていたというが、それにしても、なぜ石油大国のUAEが水素に大きな興味を示しているのか?そこには、ある大きな理由が…