あす告示される自民党総裁選をめぐり、上川外務大臣は記者会見で立候補する表明しました。出馬表明はこれで9人目となり、総裁選の構図がほぼ固まりました。

けさ、記者団の前に姿を見せた上川陽子外務大臣（71）は…

自民党　上川陽子 外務大臣
「なんかちょっと白いの着たほうがいいかな」

ジャケットを着替えるため、一度外へ。

自民党　上川陽子 外務大臣
「今、私の心と体の中には、国民の皆さま、お一人お一人の思いや希望があふれている。そんな感じです」

午後の出馬表明でも、上川大臣は白いジャケットに身を包んだまま、会見に臨みました。

自民党　上川陽子 外務大臣
「総裁選に立候補し、日本の総理として難問から逃げず、国民の皆さまと新たな日本を築いていきたい」

上川氏は「自分がスタートラインに立てたこと自体が新しい自民党の姿を示す大きな一歩だ」と語りましたが、実際、ここまでには紆余曲折がありました。

自民党　上川陽子 外務大臣
「20人をはるかに超える支持をいただいているところであり、今、推薦人をどなたにということの最後の詰めをしている状況です」

先月25日にはこう話していた上川大臣ですが、他の陣営からの引きはがしなどもあり、推薦人集めは難航。最終的に20人を確保できたのは2週間以上経ったきのうでした。

自民党　上川陽子 外務大臣
「20名推薦人が集まり、そして、12日に今回の総裁選に立候補することができます」

ただ、推薦人20人のうち麻生派の議員が9人と、およそ半分を占めました。

他陣営の自民党幹部
「これで上川さんは麻生さんの言いなりになるだろうな」

自民党　上川陽子 外務大臣
「退却戦というもっとも厳しい戦いにおいて、味方を守り、そして、未来を切り開く。しんがりの覚悟が必要です」

きょうの出馬会見で、上川大臣は「経済・財政の強靱化」や「誰もが活躍できるダイバーシティの実現」「岸田・上川外交の進化」を含む7本の政策の柱を掲げました。

一方で、政治とカネの問題については「ルールに則ってしっかりと対応していくということが基本」などと述べるにとどめました。

こうしたなか、総裁選への立候補を目指していた野田聖子元総務大臣（64）ですが、きょう、意外な人物からその動向が明かされました。

自民党　小泉進次郎 元環境大臣
「野田聖子先生には推薦人になっていただきたいとお互いお話をして、合意しています」

小泉進次郎元環境大臣（43）は、野田氏が出馬を断念し、自分の推薦人になると明らかにしました。ベテランの野田氏が加わったことで、小泉陣営では厚みが増したとして歓迎する声があがる一方で、他の陣営からは冷ややかな見方も…

他候補の陣営
「ポスト狙いかな。野田（聖子）さんはタイミング的に一番高く自分を売ったね」

これで、総裁選は9人による争いとなる公算が大きくなっています。