議会解散で選挙費用16億円 斎藤知事 今後どう対応?

齋藤キャスター:
現在、斎藤知事に対して自民党と日本維新の会など全ての会派で辞職を求める動きがあります。また立憲民主党系の会派は19日からの県議会で不信任決議案提出の方針で、可決される見通しだということです。

不信任決議案が可決されると、斎藤知事には「知事が議会を解散」と「知事が失職」と2つの選択肢が発生します。

「知事が議会を解散」した場合、県議会議員選挙が行われます。その選挙費用の試算は約16億円になるそうです。その後、不信任決議案が可決し、新議会が再可決すると知事は失職することになります。

井上キャスター:
斎藤知事は裸の王様になってもきっと辞めないだろうという気がします。しかし今回の件で感じたのは知事が絶大な権力を持っていることです。斎藤知事はシステム上、突っ張ね続けられるわけですよね。

片山善博 前鳥取県知事:
そうですね。突っ張ね続けると最後は有権者からリコールの声が上がることになるでしょう。しかしこれはとてもハードルが高い。ないしは県議会が不信任決議をぶつけることです。そうすると知事はそれで「わかりました」となるのか、再び議会を解散してもう1度、県民の民意を問うという方法があります。

本来ならば、日常的に県議会が知事に対して行動をいさめたり、また職員に対するパワハラも労働組合がもう少し、職員に目配りをして直接知事に言えればよかった。

しかし労働組合はどこの自治体も加入する人が減少傾向にあります。皆さんが加入してしっかりした組合になってほしいという気持ちはあります。

ホランキャスター:
組合がしっかりしていれば、今回のような事が起きて知事に指摘しても立場は保たれるのですか?

片山善博 前鳥取県知事:
公務員の場合、民間企業に比べて制約はありますが、ストライキのような対立を表現することはあります。

組合が知事に「こういうことがあった」ということを突きつける。そしてマスコミもきちんと報道をすれば、今回のようなことが起きる前に県民をはじめ、様々な人が知るところとなっていたのではないでしょうか。

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<プロフィール>
片山善博 さん
前鳥取県知事
大正大学 地域構想研究所所長
2010年9月から翌年まで総務大臣を務める

松田丈志さん
元競泳日本代表
五輪4大会出場 4個のメダル獲得
JOC理事 宮崎県出身 3児の父