山口県にある周南市徳山動物園のSNSの投稿。


ゾウのナマリーがあるものを飼育員に渡したのですが…1万件のいいねがつくほど話題になっています。
いったい何を渡してくれたのでしょうか。

徳山動物園の人気者、メスのスリランカゾウのナマリー。

9月1日、飼育員に「これあげる!」と渡してくれたものは…。

なんと、抜けたての歯。
園がこのことをSNSに投稿すると。

「おりこうさんですね」「歯抜けたよ~って渡してくれたんですか!偉いー!」
これまでに1600件拡散され、1万件のいいねがつくほど話題になりました。


実際に歯を渡された飼育員の森本真代さん。
ナマリーに水をあげているときに、何かがぽろっと落ちたそうです。

徳山動物園 森本真代さん
「最初はゾウが足で踏んだりとか、確認をしたあとに、しばらくして『ちょっと渡して』とお願いをしたら、鼻で手渡しをしてくれました。なんだろうっていうのが最初はあったんですけども、色みとか大きさからも『これは歯なのではないかな?』と思って」


6年ゾウの飼育を担当している森本さんでも、実際に歯を見たのは初めて。
ふだんは資料として保管してありますが、特別に見せていただきました。
大きさを測ってみると、短いほうが5センチ、長いほうは6センチほど。

森本さんによると、ゾウの歯は、上下左右1本ずつ、あわせて4本あります。


成長にあわせて古い歯がだんだんと前に押し出され、一部がかけらとなって抜けていきます。

それが、今回の歯だったんですね。
ゾウは、一生でなんと5回も歯が生え変わるということです。

森本さん
「今後、歯だったり牙だったり、ゾウのふだん皆様が見られないものとかは、XとかSNSとかを通して皆さんにご覧いただければと思いますので、お楽しみにしていただければと思います」

一皮むけた、ではなく、一歯抜けたナマリーは、9月10日が18歳の誕生日。
園は今後、お誕生日会を開く予定です。

【ゾウの歯の生え替わり】
生まれた時から乳歯が生えていて、4歳、10歳、20歳、30歳、40歳くらいの計5回生え替わるそうです。今回抜けた歯は2回目か3回目の生え替わりとみられます。・歯はもっと小さなかけらで抜けることも多く、ゾウ自身も気づかず飲み込んでしまうなどして、飼育員でも見ることは多くないそうです。