9月に入っても食品の値上がりは止まりません。
その影響は私たちの家計を直撃し、地域に親しまれているスーパーも苦しい決断をしました。

県民は:
高ければ買わないで、食べないでいます。我慢している。

県民は:
私のお小遣いとか、削れる部分を削って、節約をしていかなければいけないのかなと感じています。

県民は:
今まで気軽に買っていた物が、1回、1回 値段を確認して。

相次ぐ値上げに山梨県民からも悲痛な声が相次ぎます。

9月に入りプリマハムは家庭用ハムやソーセージなどを5%から20%値上げします。

菓子類では「カルビー」や「湖池屋」がスナック菓子を中心に順次値上げし、ロッテは主力のチョコレートやガムなどを最大17%値上げします。

帝国データバンクによりますと、9月に値上げされる食品は2424品目です。
品目数は8月より減少したものの、値上げ幅は平均16%と逆に大きくなっています。

大塚郁弥記者:
相次ぐ値上げで、こちらのスーパーではある苦渋の選択をしました。
甲府市東光寺にある「フレッシュストアかめや」
野菜や鮮魚、惣菜を中心に販売する家族経営の食品スーパーです。

店の看板商品が創業時から格安の料金で提供する手作りの弁当です。

フレッシュストアかめや 山田貴文 社長:
開店当初から399円でやってきて20年近くやってきたんですよ、我慢して。一生懸命ね。

利用客:
コンビニとは違って手作り感があって おいしいです。

毎日3種類を販売していますが、2022年の相次ぐ食品の値上がりに値段を据え置くことはできず、9月から430円への値上げに踏み切りました。


フレッシュストアかめや 山田貴文社長:
そのまま安く売っていくと自分の店が立ち行かなくなっちゃうから、やはりある程度は値段を上げるのは仕方ないと思っています。

しかし食品の値上げが本格化するのは10月で、帝国データバンクによりますと10月は1か月で6000品目以上が値上がりする、2022年最大の値上げが見込まれています。

フレッシュストアかめや 山田貴文社長:
我慢して当分はこの値段でやっていきたいと思っています。
家計を直撃する物価高、これからが本番なのかもしれません。