福島県いわき市のスパリゾートハワイアンズを運営する常磐興産は、アメリカの投資ファンドによる買収を受け入れると発表しました。

常磐興産は9日午後、アメリカの投資ファンドフォートレス・インベストメント・グループが提案したTOB=株式公開買い付けに応じると発表しました。投資ファンドはおよそ140億円を投じてTOBを実施し、すべての株式を取得する方針です。これにより、常磐興産の上場は廃止される見通しです。

常磐興産は、新型コロナウイルスの影響で赤字がつづいたものの、去年3月期には脱却し、黒字化を果たしました。

一方で、施設の老朽化が進み、多額の設備投資が必要な状況が続いていました。また、常磐興産は、電気料金の高騰や人手不足などによる経営環境の悪化が懸念されていたと説明しています。

地元の人「びっくりした、本当にびっくりした」

地元の人「小さい時からなじみがあって、自分でアルバイトしたりとか、家族が働いていたりしたので、この先どうなってしまうのか」

常磐興産によりますと、投資ファンドはフラダンスのショーなどを高く評価していて、子会社化された後も、ブランドの変更などは予定しておらず、従業員の雇用は現在と同等以上の条件で維持される見通しだと説明しています。