おととし、福岡県篠栗町で5歳の男の子を餓死させたとして母親とともに起訴された「ママ友」の女の裁判員裁判で、証人として出廷した母親が、死亡する直前の男の子を確認した「ママ友」が「『大丈夫』と言って帰った」と証言しました。

保護責任者遺棄致死などの罪で起訴された無職の赤堀恵美子被告は、「ママ友」として知り合い実質的に支配していた碇利恵被告と共謀し、碇被告の三男・翔士郎ちゃんをおととし4月に餓死させたとされています。

きょうの裁判も母親の碇被告が証人として出廷し、赤堀被告が死亡する直前にうずくまっていた翔士郎ちゃんの反応を確認した上で、「『大丈夫』と言って帰った」と証言しました。また、翔士郎ちゃんの死亡後には「スマホは処分しろ、証拠消せ」などの指示を受けたと述べています。

これまでの裁判で無罪を主張している赤堀被告は碇被告とその家族への「支配」を否定しています。