以下は、永青文庫が発表した新書状の内容です。
織田信長が細川藤孝に宛てた 書状の現代語訳(意訳)
八朔(8月1日)の祝儀の詞を承りました。わけても帷子2着を送っていただき、その懇切ぶりに感謝します。今年は「京衆」(将軍義昭の奉公衆)は誰一人として手紙や贈物をよこしてきません。その中にあってあなたからは、初春にも太刀と馬とをお贈りいただき、例年通りにお付き合いくださる。この上なくめでたいことです。鹿毛の馬を贈ります。乗り心地は悪くないと思います。あなたには方々で骨を折っていただき心苦しいのですが、いまこそ大事な時です。
「南方辺」(山城・摂津・河内方面)の領主たちを、誰であっても、信長に忠節してくれるのであれば、味方に引き入れてください。あなただけが頼りです。なお、具体的には他の案件と一緒にお伝えします。
8月15日 信長から細川藤孝殿へ