復旧調査から5か月、近々費用が算出される見通し
4月から国や県、市による、復旧に向けた調査が、始まりました。現在、復旧にかかわる費用の算出作業が行われていて近く、正式な金額が出される予定です。

復旧にかかる費用は、現時点で少なくとも10億円以上とみられます。支援制度で85%を国が負担、残りを石川県、輪島市、時国さんで負担することになります。
費用が10億円と仮定すると
国 8億5000万円、残る1億5000万円を
石川県・輪島市、時国さんで分割をしたとしても
この段階で少なくとも7500万円。(県・市が、4分の1負担・2分の1が時国さん負担)
仮にこの枠組みとは別に、助成があったとしてもサラリーマンとして働きつつ、長年赤字に苦しみながら重要文化財である住宅を維持して来た時国さんには重すぎる負担です。
能登半島地震では、上時国家住宅をはじめ、57件の重要文化財が被害を受けました。
一般住宅の公費解体も進みはじめ、被災者の生活再建も、ようやく始まったばかり、そんな中、文化財の復旧が本格的に動き出すには、まだまだ時間がかかります。