肌で感じる「海の異変」とは

高い水温による被害を最小限に留める斎藤さんですが、海や気候の異変を感じています。

ホヤ漁師 斎藤寿さん:
「海の中に手をいれても、全然冷たくないってのがやっぱり分かる。沖作業してても(暑さで)一日通して作業することができなくなった」

高い水温の影響は取れる魚にも現れています。

8月10日、石巻魚市場での水揚げです。網の中から現れたのは、大量のタチウオ。以前は西日本で水揚げ量の多かったタチウオですがピーク時の2021年にはおよそ430トン。水揚げ量がまとまり始めた2013年の6トンと比べると70倍にも増えました。

石巻魚市場 佐々木茂樹社長

石巻魚市場 佐々木茂樹社長:
「(今年も)暖水系の魚種が優勢ですね。ここ5~6年そういう傾向がずっと続いてますし、海水温もかなり高いですので、どうしても暖かい水を好む魚が多くとれてます」