仙台市内の社会福祉法人で、男性理事長への報酬をめぐり不適切な会計が行われていた疑いがあるとして、市は4日から特別監査を始めました。

仙台市の特別監査を受けているのは、特別養護老人ホームを運営する青葉区荒巻の社会福祉法人「グラディーレ」です。市によりますと、去年の一般監査で、60代の男性理事長のタイムカードを確認した際、報酬の支給に必要な「週2日、月8日の出社」という内部規定の条件を満たしていないにも関わらず、報酬が支払われた月が3回あったことが確認されました。

理事長にはひと月75万円の報酬が支払われていたということです。加えて、この理事長が関与する群馬県の社会福祉法人でも不適切な会計が見つかったとして、市は4日から特別監査を実施し、書類や帳簿の確認などを行っています。

グラディーレは昨年度、仙台市から4400万円の補助金を得ていたということです。

tbcの取材に対しグラディーレは「理事長は出社しておらず特別監査中なので詳しいことは差し控える」と話しました。