「異次元の少子化対策」を掲げた岸田政権は、保育士の配置基準の見直しなどを行いましたが、保育の現場からは「実感がわかない」という声があがります。人手不足はなぜ解消されないのか?現役の保育士でもある、てぃ先生と一緒に考えます。

出馬表明の茂木氏「増税ゼロ」明言 子育て支援金の負担停止

総裁選への挑戦は初めてです。4日、立候補を表明した自民党の茂木幹事長は、「増税ゼロ」を明言しました。

自民党 茂木敏充幹事長(68)
「成長戦略による税収アップなどによって新たな財源を確保し、『増税ゼロ』の政策推進、これを実行していきます」

岸田政権のもとで決まった防衛費を増やすための増税1兆円と、子育て支援金の保険料の追加負担1兆円をそれぞれ停止する考えです。代わりの財源は新たな財源確保策で対応するとしています。

保育の現場からは、次の日本のリーダーに抜本的な対策を求める声が上がっています。

埼玉県寄居町にある「いずみ保育園」には、0歳から5歳までの園児、約70人が通っています。

休憩時間になると…

年長クラスの保育士「トイレ行きたい人、他にいませんか?」
園児「はい!はい!」

年長クラスの保育士
「必ず付いていないと危ないので。何をするかが分からない」

30人以上の子どもたちを相手に、保育士は息つく間もありません。

年長クラスの保育士
「いろんな子が話しかけてくれるので、それに対応するのが大変(Q.手がいくつあっても足りない?)そうですね。何人も欲しいくらい」

保育士の負担の大きさは、長年指摘され続けてきました。