「一緒に虐待はしていない」とは?

「一緒に虐待はしていない」とは、どういうことなのか。

弁護側は、
「交際相手の男による身体的・精神的なDVで、被告は異常な精神状態だったため、虐待を止めたくとも、止められなかった」

「男との『共謀』はなく、犯行を容易にさせた『ほう助』に留まる」

と主張しました。

一方で検察側は、
「被告と男は、虐待の意思を通じ合っていた。娘に言うことを聞かせるため、虐待を制止しなかった。救出は可能かつ容易だった」

と訴えました。

これにより裁判は、2人の間に『共謀が成立するかどうか』が争点となりました。