必要な手続きなどを把握しないまま行おうとするケースも

こうした時代の変化を感じているのが石材店です。

宮崎県延岡市に本店があるダイボ石材店。
近年、県内外から墓じまいの依頼や相談が増えているといいます。

(ダイボ石材店 大保 忠 取締役)
「ここ数年はやっぱり10年前と比べると、お墓を取り壊す方は多くなってきたかなとは感じております。割合的には(お墓をつくる人と撤去する人は)半分半分くらいですかね」

時代とともに増えている「墓じまい」ですが、必要な手続きなどを把握しないまま行おうとするケースもあるといいます。

墓じまいをするには、市営墓地か宗教法人の墓地かで手続きの方法が異なりますが、いずれの場合も墓地のある自治体での手続きが必要です。

また、墓石の処分費用のほか、移転先となる納骨堂などの購入・管理の費用などもかかります。

石材店では、墓じまいをする際は、家族で十分に相談して決めることが大切だといいます。

(ダイボ石材店 大保 忠 取締役)
「お墓を取り壊すことだけということを、皆さん、考えられるのですが、ご遺骨も移動するということもついてきますし、それで供養が終わるわけでもない。お寺さんに預けることによって、お寺さんにすべて任せるわけではないというのは把握していただいたうえで、『墓じまい』という手段を選ばれるといいかなと思う」