国連の日本人医師がガザから生出演 “ガザの今”

藤森祥平キャスター:
25年ぶりにポリオの感染拡大の可能性があり、国連によるワクチン接種が進められているところです。こうしたことで今、イスラエルとハマスは限定的に戦闘が休止されている状況です。

今はイスラエルからの攻撃はない状況なんでしょうか?

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)保健局長 清田明宏さん:
ワクチン接種を朝6時から夕方2時までやっているので、その間はこの地域では戦闘行為はないです。ただ、その時間が終われば爆撃音などが聞こえてくるので、戦闘行為自体は続いています

小川彩佳キャスター:
休戦とも言われていますが、本当に一部での休戦ということですね。

ワクチン接種が行われているということですが、ガザの衛生状況は今どういった状態なんでしょうか?

清田さん:
衛生状況はものすごく悪いです。ガザというのは元々40キロかける10キロの長方形のところなんですが、今までで避難勧告が出ていないところはもう10%ぐらいしかありません。

なので、そこに多くの人が住んでおり、テントが大量にあります。その狭い地域に多くの人が来ると、上下水道が完全に機能しなくなるので、街を見ると下水道が溜まっていたり、道の両側に山のようにゴミがあるなどの状態が続いています。

小川キャスター:
現地の方々からはどんな声が聞かれますか?

清田さん:
「もう疲れた」「早く終わってくれ」「なんでこんなに1年間も(戦闘が続くのか)」というような声がものすごく強く、「もう何とかしてくれ」という状況を通り越していると思います。

藤森キャスター:
戦闘が始まって1年近くになりますが、犠牲者の数も4万人を超えているという話もあります。避難する人も増え、医療施設もダメージを受けていっている。皆さん一日一日をどのような気持ちで対応されていますか。

清田さん:
「とにかく今日のことしか考えられない」「明日のことは考えられないと」と我々の同僚は話しています。

戦闘が始まってから、昨日より今日が悪くなって、今日より明日が悪くなってという循環がずっと続いています。

例えば、「明日になったら希望がある」などという状態は全くなくて、とにかく今日のことで精いっぱいというのが現地の人の正直な感想です。