なぜ、今までにない大規模デモに?「今、子どもたちに一番必要なワクチンは和平」

小川キャスター:
戦闘が始まってからまもなく1年となりますが、イスラエルで今までにない大規模なデモが起きている。これはどういうことなのでしょう?

須賀川記者:
実はこの戦闘、いま大きな局面を迎えていると私は感じています。特に今回続いたデモですが、上空からドローンで撮っても先が見えないくらい人で埋め尽くされたわけです。

この抗議デモは拡大していて、50万人が集まったとも言われていますが、これはイスラエル国民の20人に1人くらいが参加したと言ってもいいほどです。

今回、人質を殺害したのはハマスなので、本来であればハマスが糾弾されるはずなのに、国内で政権への批判がこれだけ高まっているというのは、何らかの理由があるんじゃないかというのを考えなくてはいけないなと思います。

アメリカが提案した仲裁停戦案で、イスラエル軍がエジプトとの境界線から撤退することが大きな焦点でしたが、今回、イスラエルはそれを拒否しました。それで、人質6人がハマスによって殺害されてしまったということなんです。

さらに、殺害された6人の内3人は解放リストに名前があり、この停戦案が合意に至っていれば、解放される可能性がありました。

なのでイスラエル国内では、この停戦の交渉に一切応じなかったネタニヤフ首相が、人質を殺したに等しいということで、批判の声が広がっているわけです。

真山さん:
デモが起きたことで「イスラエル人はまだ冷静なんだ」と少しほっとしています。ですが、デモが起きても政治的に大きな変動にはならないイメージがあります。このままデモが続いても、結局「明日が見えない状態」というものが日本では想像ができません。

須賀川記者:
清田さんがガザに行く直前に話をしましたが、そのときに「やっぱりこのワクチンはとても大事だ」と話していました。

ですが、「今、子どもたちに一番必要なワクチンは和平なんだ」「それがないと未来はない」ということをすごく力強く話していたので、一刻も早い人質の全員解放とイスラエル側の撤退、これをセットで今すぐにでもやらないと、子どもたちの未来はどんどんなくなっていくんじゃないかなというふうに思います。