1日に熱帯低気圧に変わった台風10号による大きな被害は山梨県内では確認されませんでした。
一方、大気の状態が不安定で、3日にかけて雷を伴った激しい雨が降る見込みで、引き続き土砂災害に注意・警戒が必要です。

台風10号の接近に伴い、県内は8月29日から大雨となり、降り始めから9月2日午後4時までの降水量は、山中湖で383.5mm、南部で333.5mm、甲府で103.0mmなどとなりました。

県やJAによりますと、今回の台風による人的被害や農作物への目立った影響は確認されていないということです。

ブドウ棚の補強など対応に追われた甲州市の観光農園からは、安堵の声がもれました。

専果園 五味小百合社長:
「山梨では比較的被害が少なかったので本当に安心しています。よかったです」

交通機関への影響もなくなり、農園はストップしていた全国への商品の配送も再開しました。

専果園 五味小百合社長:
「心を込めて作ったブドウが全国の皆さんに届けられてうれしい限り」

大雨から一転し、2日は県内各地で30℃を超える残暑となり、大月は35.3℃の猛暑日になりました。

また県内は大気の状態が非常に不安定となり、3日にかけて雷を伴った激しい雨が降る所がある見込みです。

これまでに降った雨で地盤が緩み、少ない雨量でも土砂災害の危険度が高まるおそれがあるとして、気象台は3日にかけて土砂災害に注意・警戒するよう呼びかけています。