アルプスを縦断して400km以上を走る日本一過酷な山岳レースが2022年8月、開催されました。日本海をスタートしてゴールは、静岡市の大浜海岸。かつて大会を4連覇した静岡のレジェンドも再び、参戦しました。
8月7日の午前0時、富山県魚津市の海岸に30人の鉄人たちが集まりました。
<スタートの様子>
「3、2、1、ピー」
「頑張れ」
「30人の鉄人によるレースが今スタートです。遥か400km先の太平洋を目指します」
「日本一過酷」といわれる2年に1度の山岳レース「トランス ジャパン アルプスレース」に挑みました。
日本海・富山湾に流れ出る川の河口から走り出し、北アルプス、中央アルプスを縦断。その後、南アルプスを経由して、静岡県内に入り、静岡市葵区井川へ。ゴールは太平洋に面した静岡市の大浜海岸で、総距離415kmを制限時間8日間で駆け抜けます。
標高差を累積するとおよそ2万7000m、富士登山7回分に相当します。
<応援の様子>
「頑張れ、望月さん。頑張ってください」
2010年から2016年まで4連覇し、大会記録をもつレジェンド、静岡市消防局の望月将悟さんです。今回、4年ぶりの出場となりました。
<望月将悟さん>
「この大会に出れば過酷さを乗り越えたときに何か自分が変わるんじゃないかという思いを込めて参加している。今回も自分なりに頑張りたい」
焼津市の大畑匡孝さんも消防士。レジェンドの望月さんにあこがれて大会に参加しました。
<大畑匡孝さん>
「将悟さんと一緒に出られるのでワクワクしかない。僕よりも先に将悟さんが走ってくれているのを心の支えにして、地元静岡まで頑張って走りたい」
<レースの様子>
「劔岳馬場島の登山口です。まだ2時間半しか経っていませんが、先頭がすごい勢いで駆け抜けていきます」
選手たちはGPSをつけて、日本アルプスを縦断しますが、コース上には案内や救護所はありません。宿泊は、簡易テントなどでの野営のみ。安全対策などすべて自己完結が求められる過酷なレースです。
行く手にそびえるのは、3000m級の山々。疲れがピークに達し、岩場で寝てしまう選手も。強い風や雨、気温の低下などが行く手を阻みます。レジェンド望月さんは5位前後をキープし、順調に進みました。
スタートから4日。静岡市の大浜海岸にトップでたどり着いたのは大阪の消防士、土井陵さんです。静岡市のレジェンド望月さんが2016年に打ち立てた大会記録をおよそ6時間上回り、優勝しました。
<土井陵さん>
「記録はおまけみたいなもの。とりあえずホッとしました」
トップがゴールした翌日。台風の接近で気象条件が悪化する中、レジェンド望月さんも大浜海岸へ。タイムは5日と18時間37分で静岡県勢トップ。全体では4位の成績でした。
<望月将悟さん>
「応援してくれた皆さんに感謝の気持ちでいっぱい。無事帰れてほっとしています」
挑戦した30人の選手のうち、無事、完走したのは20人。多くの観客の声援を受け、日本一過酷な山岳レースが幕を下ろしました。
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