8月30日、斎藤兵庫県知事のパワハラ疑惑で「百条委員会」が開かれ、知事への証人尋問が行われました。知事本人が語った言葉とは...
初の証人尋問 兵庫県知事はパワハラ疑惑にどう答えた?
百条委員
「知事は部下からどう評価されていると思う?」

兵庫県 斎藤元彦 知事
「厳しい上司だと思われていると思います」
パワハラ疑惑を調査する百条委員会で、こう証言した兵庫県の斎藤知事。
その疑惑のひとつ、幹部に「文具」を投げつけたという指摘には…
竹内委員
「知事が投げつけた文具は付箋であると。どういった意図で投げた?」
斎藤知事
「副知事との打ち合わせ中、伝達内容を忘れていたことに対して残念な思いがあった。思わず卓上に向けて(付箋1枚)投げたことは事実」

職員へ行ったアンケート調査では、知事のパワハラを見聞きしたとする回答は約4割にものぼりました。
奥谷委員長
「20メートル程度前で公用車を降りて歩かされただけで、出迎えた職員や関係者を怒鳴ったことについて伺います」
車両の進入禁止部分の手前で降ろされたにも関わらず、叱責した訳は?
斎藤知事
「車の進入が禁止されているところだと当時は認識していなかった。歩かされたことを怒ったのではなく、円滑な車の進入を確保していなかったことを注意した。当時の判断としては適切だったと思います」
また、「夜間、休日など時間おかまいなしの指示が矢のようにやってくる」という疑惑については…
斎藤知事
「案件によっては遅い時間や休日に連絡したことはある。必要な指導だと思っていたが、不快に思った人がいれば、心から…」
竹内委員
「知事!ここはパワハラを認めて、反省するということではないですか?気持ちだけではなくて」
斎藤知事
「パワハラかどうかは私が判定するというより、百条委員会や第三者委員会が判定するものだと思います」
知事のパワハラ疑惑は元局長が内部告発したことで発覚しました。しかし県は、告発の正当性についての調査を待つことなく、懲戒処分を下し、その後、元局長は死亡したのです。
委員
「停職3か月の処分は不適切だったという認識は?」

斎藤知事
「(不適切だとは)今も思ってはいません。処分は適切だったと思っています。事実でないことが多々含まれる、誹謗中傷性の高い文書だと私、県としては認識したので、それで調査をして処分を出した」
19日から始まる県議会では、議会会派のひとつが、不信任決議案を提出する方針を固めています。
3年前の兵庫県知事選で、斎藤知事を推薦した、大阪維新の会・吉村共同代表は…

吉村洋文 共同代表
「これ以上県政が進められないと、推薦した立場として難しいと判断すれば、それは辞職、不信任も選択肢に入る」
知事が出席しての百条委員会は、今週も開かれる予定です。