今回の台風10号で、特に大きい被害が出たのが突風による被害でした。突風による被害は宮崎市だけではなく、県内各地で発生しています。

(廣末圭治記者)
「門川町の高台にあるあちらの神社の敷地内の桜の木が根本から折れています」

門川町では、29日午前3時ごろ、突風が発生。
門川神社でも、大きな木の枝が折れるなどの被害が出ました。

(門川神社 河野吉明宮司)
「3時半くらいの風に限っては、体が飛び上がるくらい建物がミシミシといって、大丈夫かなと耐えながら、おさまってよかったと・・・」

また、旧・門川町役場の庁舎では、窓ガラスが割れる被害があり、今朝から町の職員らが窓にビニールを貼る作業を行いました。

また、近くにある民家では、外壁がはがれ落ちたり、屋根瓦が飛んだりしたほか、車庫として使っている建物のシャッターが壊れ、中の車の窓ガラスが割れる被害がありました。

突風が発生したとき、住民は…

(住民)
「一瞬、風がバーンときたような感じで、家が地震かのように揺れた。でも、外は確認できなかったので、とりあえず下の階に下りて、朝がくるまで待っていたような状況」

一方、都農町川北付近でも、同じような時間帯に突風が発生。住宅の壁や屋根などが吹き飛ばされ、がれきが散乱しました。

(住民)
「シャッターとか閉めていたが、瓦が突き破ってガラスが割れたりとか、壁に穴が空いたりとか」
(子ども)
「怖かったです」

また、こちらのアパートでは、隣のアパートから吹き飛ばされた屋根が窓ガラスを割り、住人が手足などに切り傷を負いました。

けがをした人と同じ部屋に住んでいるというベトナム人の男性は…

(ベトナム人の男性)
「私はけがしてないが友達がガラスで(ケガをした)。パソコンとか、テレビも全部壊れた」

突風による被害は、県内の各地に及んでいます。