今回の台風10号で、特に大きい被害が出たのが突風による被害でした。突風による被害は宮崎市だけではなく、県内各地で発生しています。
(長友幸生記者)
「突風被害のあった西都市ですが、いくつもの住宅に被害がでています。そして現在、住民たちが後片付けを行っています」
西都市では、29日未明、一部の地区で突風が発生。
住宅の屋根が剥がれたり、窓ガラスが割れたりしたほか、電柱が折れたり車が横転したりする被害が出ました。
(住民)
「寝てたら、0時20分ごろですかね、ガガガーンというすごい音がしたんですよ。それで起きたらもうすごいですよ。うちの方は、あそこの壁が瓦が何かが当たって、破れたので、風がうわーって吹いてきたんですね、中に。慌ててべニヤ板があったからおさえたりして」
30日は、住民たちがガラスや濡れた家具などの片付け作業を行っていました。
(住民)
「シャッターがぐしゃって潰れていて、2階の窓も割れていて、全部家の中にガラスが入っているような感じでした。きょうは朝から(片付け)ですね、近所の人も一緒になって。家電とかは大丈夫だったんですけど、布団類とガラス、あとはどこからか飛んできたやつもあるから」
こちらは、西都市白馬町にある子ども園に設置されている防犯カメラの映像。
2階のベランダに飛んできたのは、1メートル以上ある木の枝です。
30日、園内を案内してもらうと、中庭には大きな木の枝が散乱していました。
(白馬デイサービスセンター 松浦恵美施設長)
「すごく足の踏み場もなかったのを、ちょっと職員が集めたという形です」
また、併設する介護施設の室内では…
(白馬デイサービスセンター 松浦恵美施設長)
「ここにあったソファ、ベット、水で雨で濡れているのと破片が飛び散っているという状況です」
窓ガラスに養生テープを貼る対策をしていたものの、ガラスが割れ、ベットやソファなどが濡れました。
施設では、31日の再開を目指し、職員総出で片付け作業を行っていました。
(白馬デイサービスセンター 松浦恵美施設長)
「(突風の時に)利用者さんがいなかったことがよかったというのが第一です。皆さんの命が一番大事ですので、後は復旧に向けて、頑張っていこうと思っています」
西都市によりますと、突風の被害は、妻町を中心とした半径1キロから2キロの範囲に集中しているということです。
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